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2020.04.07

北日本新聞に当社の記事が掲載されました。

<コロナ対策に貢献 飲食・観光業から雇用>

前田薬品工業(富山市向新庄町、前田大介社長)は、新型コロナウイルスの影響で苦境にあえぐ飲食やホテル、旅行業で働く人を対象にパートタイム従業員を募ることを決めた。一時的に職場で働けなくなっている人を感染終息まで受け入れて生活を支援する考えだ。苦戦する業界と対照的に業績が堅調な医薬品メーカーとして、地域社会に利益を還元する必要があると判断した。

前田薬品は、国内の大手医薬品メーカーから除菌剤受託製造の大型案件を獲得した。今月下旬に本社の化粧品工場内に充填用の機器などを備えた専用の生産ラインを新設し、5月11日から稼働させる。

ラインは15人の人員を必要とし、そのうちの8人に充てるパートタイム従業員を募集する。勤務時間は午後8時半から午後5時まで。今年12月末まで雇用する。

製造する除菌剤はジェル状で、室内に置いて空気中に拡散させると消臭、除菌効果などが期待できる雑貨の一種。感染拡大に伴う衛生意識の高まりから需要が急増しているという。

同社は、新型コロナウイルスの影響によって苦戦する産業で働く人を一時的に受け入れて「つなぎ雇用」を提供。暮らしをサポートし、感染終息後の職場復帰をスムーズにする。

前田社長は「新型コロナウイルスの影響はいずれ収まる。それまでは特に困っている業界で働く人を支えたい」と話した。

 

(2020年4月7日北日本新聞より引用)