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2017.11.10

読売新聞に当社の記事が掲載されました。

2017/11/09 読売新聞掲載記事内容

滑川高生こだわり化粧品


前田薬品工業と共同開発


南砺の絹など 



県立滑川高校の生徒が、医薬品製造・販売会社「前田薬品工業」(富山市)とコラボし、県産素材を使った化粧品を開発した。「美絹(うつくしるく)」のブランド名で今年5月から化粧水とリップクリームを販売したのに加え、今月11日には乳液も発売される予定だ。同校薬学部の村井真梨部長(17)は「富山の人はもちろん、県外の人を含め多くの人に使ってほしい」と話している。


塗り薬などを手がける同社で化粧品の販売は初めて。生徒に職業観を養ってもらい、女子高校生の視点を商品開発につなげようと、同校卒業生を多く採用してきた同社が学校側に共同開発を提案し、昨年6月から取り組んできた。


部活動で生薬などの研究をしている薬学部の女子生徒計7人が参加し、高校生の肌質やニーズを知るために生徒約120人にアンケートを実施したり、地元企業を訪問して素材について学んだりし、今春、第1弾の化粧水とリップクリームが完成した。


特にこだわったのは素材と使用感、そして容器のデザインだ。肌への刺激を減らすため、アルコールやパラベン(防腐剤)は使わず、滑川市の海洋深層水や南砺市城端地区の絹など県産素材を使用した。化粧水は、汗ばむ夏場にも使いやすいよう、石川県の製造会社に出向いて複数の試作品の中からさらっとした使い心地のものを厳選した。


デザインは、かわいらしさを意識して薄ピンク色を基調とする一方、マークや文字には金色を施し、絹の高級感を表現。同校の制服の青いリボンをイメージしたデザインボトルも用意した。


県内の美容品販売店や皮膚科、道の駅などで販売したところ、幅広い年代の女性から好評という。「乳液もほしい」という声を受け、第2弾として滑川市の道の駅ウェーブパークなめりかわなどで乳液の発売も決まった。


村井部長は「高校生や敏感肌の人など、幅広く使ってもらえる自信作」と話し、同社の担当者も「乾燥する冬場を迎え、これから更に需要が高まるのでは」と期待している。価格は800~2200円(税抜き)。